2013年6月29日掲載
「新・顎咬合学―その魅力と可能性―」をテーマに
第31回日本顎咬合学会学術大会・総会開催
さる6月29日(土)、30日(日)の両日、東京国際フォーラムにおいて、第31回日本顎咬合学会学術大会・総会(渡辺隆史大会長・理事長)が「新・顎咬合学―その魅力と可能性―」をテーマに開催され、歯科関係者約5,300名が参集し盛会となった。2日間にわたり会場では、特別講演、公開フォーラム、シンポジウム、ランチョンセミナー、一般口演、ポスター発表など多数のプログラムが展開された。
初日は開会式の後、Baldwin W. Marchack氏(南カリフォルニア大歯学部教授)による特別講演「ALL-CERAMIC SUPERSTRUCTURES:CONTEMPORARY OPTIONS FOR DENTAL IMPLANTS」が行われた。Marchack氏は、インプラントの上部構造におけるマテリアルの選択および補綴設計の重要性について、自身の豊富な臨床経験をもとに詳説した。
初日の午後には、公開フォーラム「ためしてガッテン流 わかる!できる!!健康情報の伝え方~お口の健康とメタボ対策で、二度おいしい極意~」が北折 一氏(NHKディレクター)を迎え行われた。北折氏は自身のダイエット話に触れながら、健康を維持するための適度な運動やしっかり噛んで食べることなど、歯科医療従事者と一般聴講者の両者に対してわかりやすく述べた。また、正しい情報発信の方法についてユーモアを交えながら語る姿は、多くの聴講者を引きつけた。
2日目には、Aki Yoshida氏(歯科技工士、Gnathos Dental Studio)による特別講演「審美補綴のエビデンス」が行われたほか、咬合、総義歯、歯科訪問診療、メインテナンス、医療訴訟、コミュニケーションへの対応など幅広いプログラムが組まれた。またテーブルクリニック会場においても明日の臨床に役立つ講演が多数行われ、熱心に聴講する参加者の姿が見られた。
なお、次回学術大会は2014年6月14日(土)、15日(日)の両日、東京国際フォーラムにおいて、「新・顎咬合学―一口腔単位から一全身単位へ」をテーマに開催予定。