トピックス 2013年7月24日掲載 中村典史氏、堀之内康文氏が講演 <font color='green'><b>九大歯学部同窓会・臨床医のための症例検討セミナー開催</b></font> 後で読む さる7月24日(水)、福岡県歯科医師会館(福岡県)にて、九大歯学部同窓会・臨床医のための症例検討セミナー(原野啓二会長)が開催された。同大卒の中村典史氏(鹿大教授)と堀之内康文氏(九州中央病院歯科口腔外科部長)を講師に迎えた本セミナーには150名以上が参集し、盛会となった。 まず、中村氏が「小手術を成功に導く「技」と「戦略」」と題して講演。下顎智歯抜歯の際に下歯槽神経を損傷する要因を挙げ、誰が行っても智歯抜歯後の神経麻痺を回避できる「システム」を構築することが重要であると言及。その一環として、2007年より鹿大口腔顎顔面外科外来にて行っている2回法抜歯について、その適応基準や課題などについて解説した。 つづいて、堀之内氏が「外来小手術のコツとポイント」と題して登壇。膿瘍切開、歯根端切除術、意図的再植、骨隆起切除、舌小帯延長、粘液嚢胞、ガマ腫、エプーリスといった小手術について、切開・切除をするかしないかの判断基準からメスの使い分け、実際のテクニックについてイラストと写真を多用してわかりやすく解説した。複雑な手術であっても、解剖の知識や手術の原則をもとに、切開、剥離、縫合、結紮などの「基本手技」を組み合わせて応用することがポイントであるとまとめた。 最後の質疑応答では、両氏に対して聴講者から熱心に質問が寄せられるなど、会場は終始熱気に包まれていた。