トピックス 2014年4月27日掲載 「これで十分、歯科における処方、医科処方薬への対応」をテーマに <font color='green'><b>神奈川歯科大学同窓会、学術講演会を盛大に開催</b></font> 後で読む さる4月27日(日)、神奈川歯科大学附属横浜研修センター・横浜クリニック(神奈川県)において、平成26年度神奈川歯科大学同窓会学術講演会(大館 満会長)が、約100名の参加者を集めて盛大に開催された。当日は、講師に金子明寛氏(東海大医学部外科学系口腔外科教授)を招聘し、「これで十分、歯科における処方、医科処方薬への対応」をテーマに、講演および多くの質疑応答が行われた。 超高齢社会において、歯科受診者の高齢化にともない、さまざまな合併症をもつ患者が増加するなか、薬剤の相互作用、禁忌事項の理解は不可欠であるという状況をふまえて、金子氏は主に以下の点を詳述した。 ・歯性感染症に対する新しい抗菌薬ガイド ・嫌気性菌用キノロン薬の実力は? ・フロモックス(R)、メイアクト(R)に共通するものは? ・口腔カンジダとハルシオン(R)の関係 ・胃潰瘍と消炎鎮痛薬 ・骨粗鬆症薬への対応:日本とアメリカの違い ・抗凝固薬・抗血小板薬 このなかでは、とくに禁忌事項を知って対応することが不可欠な点、使用しても問題ない薬剤リストを各自が思い浮かべることができるようにすべき点、最新の薬剤情報を常に更新して理解しておくべきなど、人の生死にかかわる薬の処方を誤らないこと、医科処方薬についての理解の重要性を示した。また、講演中、講演後に10項目以上の質問応答が聴衆との間でなされ、参加者の関心の高さがうかがえる講演会であった。