2021年12月12日掲載
「そこが知りたい! 臨床ステップアップのKey point」をテーマに
JIADS、第28回総会・学術大会を開催
本会では、ドクターセッションとDHセッションが企画され、それぞれの演者によって講演が行われた。以下、ドクターセッションの各演者および講演タイトルを示す。
【ドクターセッション 会員発表】
「歯周基本治療と生理的骨形態の獲得」(野田昌宏氏、東京都開業)
「APFから学んだ連続性とJIADSの絆」(坂田一道氏、埼玉県開業)
「咬合崩壊を起こした慢性歯周炎の患者に対し包括治療を行った一症例」(大橋智行氏、千葉県開業)
「審美障害を有する歯周炎患者に対して包括的治療を行った症例」(秋山剛久氏、鳥取県開業)
「~JIADSコンセプトの実践~ソフトティッシュマネージメントを行い歯周組織環境の改善に努めた症例」(丹治栄展氏、福島県開業)
「歯周形成外科と矯正治療について考える」(木村 誠氏、福岡県開業)
「咬合崩壊に対して生理的下顎位の設定のためにタッピングポジションを用いた咬合再構成」(西川 新氏、兵庫県開業)
「顎位の設定に配慮した、AngleⅡ級2類 臼歯部咬合法疥に対する咬合再構成」(中長武史氏、大阪府開業)
「矯正学的顎顔面診断法を応用して咬合再構成を行なった一症例~longevityを目指して~」(松山文樹氏、東京都開業)
「自家骨移植による骨増大術を併用した上顎前歯部インプラント症例」(長谷川博一氏、北海道勤務)
「重度歯周炎患者に対するインプラント周囲組織のマネージメント~審美的な結果を得るための包括的治療戦略~」(冨塚佳史氏、兵庫県開業)
DHセッションの各演者および講演タイトルを以下に示す。
【DHセッション 企業主催セミナー】
「歯科衛生士が担う“防ぎ・守る”予測歯科」(天野敦雄氏、阪大教授)
「外科処置時における易感染性に配慮した感染予防対策」(柏井伸子氏、有限会社ハグクリエイション代表・歯科衛生士)
【DHセッション 臨床力を高めよう!】
「基本から始める歯周病治療」(酒井和人氏、東京都開業)
「再生療法を必要とする患者における細菌検査の必要性と歯科衛生士の役割」(村井結衣氏、タキノ歯科医院ペリオインプラントセンター・歯科衛生士)
「歯周組織再生療法に対する術前・後のマネージメント~歯科衛生士としてできること~」(竹内絵理氏、〔医〕貴和会新大阪歯科診療所・歯科衛生士)
「歯科衛生士業務におけるマイクロスコープの活用」(渥美克幸氏、埼玉県開業/篠永美佳氏、デンタルクリニックK・歯科衛生士)
特に天野氏の講演においては、患者ごとに歯周病発症のリスク(バイオフィルムの病原性や生活習慣など)を評価し、それらに応じた予防処置を行う予測歯科について解説。予測歯科において不可欠なものとして、リスク診断機器や患者個々のリスクを評価して立案したプログラム、オーラルケア製品が重要であると述べ、歯周病の予防に効果的なオーラルケア製品として、みずからが開発にかかわったHaBon PG STOP(ヨシダ)を紹介した。
久しぶりに現地でも開催された本会の熱気は、各講演の後に行われたディスカッションにおいても見られ盛会となった。