学会|2025年6月9日掲載

次期会長に小林隆太郎氏が就任

日本歯科医学会、第115回臨時評議員会をWeb配信にて開催

日本歯科医学会、第115回臨時評議員会をWeb配信にて開催

 さる6月6日(金)、歯科医師会館において、日本歯科医学会第115回臨時評議員会(住友雅人会長)がWeb配信にて開催された。

 開会後、物故会員に対する黙祷が行われた後、住友氏と高橋英登氏(日本歯科医師会会長)がそれぞれ挨拶。住友氏は、2013年に開催された第89回評議員会の会長選挙にて当選が決定し、第90回臨時評議員会から本日まで計26回開催してきたことを振り返った。そして、約12年にわたりこれまで支えてくれた歴代の評議員に対して感謝の言葉を述べた。高橋氏は、資料をもとに高橋執行部一期目、2年間の活動報告を行った。そして、日本歯科医学会が日歯の学術団体としてエビデンスを集積し、ひいては「医療技術評価(再評価)提案書」の作成をつうじた学術的根拠の提供が日歯の事業活動において重要な役割を果たしていることを強調し、今後も連携を深めていく方針を示した。

 次に各種委員会報告や住友氏による会長報告が行われた。住友氏は冒頭、「日本歯科医学会会長としての報告は最後」と前置きし、これまでの任期を総括。なかでも、自身が理事長を務める一般社団法人日本歯科医学会連合、初代理事長を務めた一般社団法人日本歯科専門医機構の設立に立ち会ったことにふれ、「組織の設立や運営は大きなエネルギーが必要であり、10年程度は試行錯誤が必要であろう」と述べたうえで「新執行部には新たな色を出してほしい」と今後の会務運営に期待を寄せた。

 その後は第1号議案「日本歯科医学会役員(学会会長)選挙に関する件」が行われ、学会規定により、評議委員会の議決にて小林隆太郎氏(日本歯科医学会副会長)の当選が確定した(任期は令和7年7月1日から令和9年6月30日の2年間)。

 当選証書授与後、小林氏は、多くの先生に推薦いただいたことへの感謝とともに「これまでご指導いただいた経験を活かし、職務をまっとうしたい」と抱負を述べた。

 最後は、これまでの多大な功績に敬意を表し、住友氏に餞別の花束が贈られた。

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