社会|2026年4月21日掲載

「STAIRS FOR NEXT LEVEL-For every patient smile-」をテーマに、多数のインプラントロジストが登壇

ITI Congress Japan/ Straumann FORUM 2026が開催

ITI Congress Japan/ Straumann FORUM 2026が開催

 さる4月18日(土)、19日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、ITI Congress Japan/Straumann FORUM 2026(ITI Section Japan、Section Chair 古谷野 潔氏/ストローマン・ジャパン株式会社主催、北本優子代表取締役社長)が「STAIRS FOR NEXT LEVEL-For every patient smile-」をテーマに開催され、約1,800名の歯科関係者が参集した。

 ITIとStraumannはそれぞれ独立した組織ではあるが、今回4年ぶりの合同開催となり、ITIがもつ学術的コンセンサスとStraumann社による臨床的ソリューションの両面から最新の情報が提供された。

 2日間で18のセッションが設けられたが、特に盛り上がりを見せたセッションについて以下に示す。

「ITI Young Session」では、三田 稔氏(昭和医科大学)をモデレーターとして、岩内洋太郎氏(東京都開業)、杉田龍士郎氏(千葉県開業)、福場駿介氏(東京科学大学)が登壇。岩内氏は「Digital × Immediateが実現するMIインプラント臨床」、杉田氏は「Alveolar Ridge Preservation-Literature Review and Clinical Applications-」、福場氏は「インプラント埋入プロトコルから読み解く顎堤保存術の“真の出番”」の演題で講演を行った。なかでも福場氏は、歯槽堤保存術(ARP)は抜歯後の顎堤吸収を抑制してインプラント埋入時のGBR(骨再生誘導法)の必要性を低減でき、若年者や歯周病患者など抜歯後すぐに埋入できないケースにおいて有用な選択肢であるものの、抜歯窩の解剖学的形態・骨幅・治療目的をふまえ、ARPの必要性を慎重に見極める必要があるとした。

 Session2-2「難症例への対応」では、月岡庸之氏(東京都開業)、三好敬三氏(東京都開業)がモデレーターで登壇。佐々木穂高氏(東京歯科大学)が「難症例のクライテリア上顎臼歯部症例を中心に」、下野賢吾氏(広島県開業)が「フルマウスソリューションにおける傾斜埋入とショートインプラントの応用」、佐藤孝弘氏(新潟県開業)が「大規模な骨造成から低侵襲戦略へ:最新インプラントコンセプトによる上顎臼歯部難症例解決へのチャレンジ」を演題として講演を行った。下野氏は、傾斜埋入とショートインプラントは組織造成を回避し、治療期間の短縮や身体的・精神的負担の軽減、コストの削減が図れるとし、適切な初期固定やインプラントの配置、補綴デザイン、偏心接触を避けるなどバランスの取れた咬合を与えることができればショートインプラントにおいても即時荷重が可能だと話した。

 2日目のSession1-4「Immediacy(3) 多数歯欠損・無歯顎症例」では、黒嶋伸一郎氏(北海道大学)と千田典史氏(北海道開業)をモデレーターに迎え、安藤琢真氏(埼玉県他開業)、勝山英明氏(神奈川県・東京都開業)、出張裕也氏(札幌医科大学)が登壇。安藤氏は「無歯顎・多数歯欠損症例に臨む為に必要な知識」の演題で解剖学的な知識や麻酔管理について説明したのちザイゴマインプラントでの治療症例を供覧し、勝山氏は「近代治療戦略:多数歯・無歯顎欠損に対する即時治療」の演題で、Bone Reductionの利点欠点やインプラント治療にともなう生物学的/補綴学的合併症について説明し、緻密な治療デザインが重要だとした。また、出張氏は「デジタルデータ統合に基づくCAISインプラント治療―Smilecloudを活用したデジタルワークフローとフルマウスリハビリテーションへの応用―」の演題で、顔貌・歯列・骨情報を「Smilecloud」に統合することで全プロセスを一貫したデジタルワークフローで完結できる様子を症例供覧しながら解説した。

 Session1-5「Immediacy(4) Loading Protocol」では、勝山氏をモデレーターにAdam Hamilton氏(米国・ハーバード大学)が登壇し、即時インプラント埋入は適切に処置し厳格な患者管理を行えば残存率および成功率が高く、リスク評価についてはITI Treatment Guide Volume 14にある表が役立つとした。Session1-6「Immediacy(4) Stairs for next Level」では、和田圭祐氏(東京都開業)をモデレーターとして、German Gallucci氏(米国・ハーバード大学)が登壇し、インプラント周囲軟組織のフェノタイプやTorcFit™コネクションなどのインプラントデザインなどについて解説し、単独歯の審美症例やフルアーチの治療例を供覧した。

 講演のほかには企業展示も行われ、終日活況を呈した会となった。

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