学会|2025年12月8日掲載
全国から約650名が横浜に集結
(一社)日本臨床歯科CADCAM学会、第11 回学術大会を開催
さる12月6日(土)、7日(日)の両日、パシフィコ横浜会議センター(神奈川県)において、一般社団法人日本臨床歯科CADCAM学会第11回学術大会(北道敏行大会長、䔥 敬意理事長)が、「The CIRCLE of CAD/CAM Dentistry~CAD/CAM で繋がるデジタルデンティストリー~」をテーマに、約650名を全国から集めて盛大に開催された。
本学会は、デジタルデンティストリーを基盤とする歯科臨床の構築に向け、院内完結型CAD/CAMシステム、IOSユーザーが中心となって設立された学会である。院内完結型CAD/CAM システムの臨床を安全に施術する歯科医師の育成を行い、国民の健康増進に寄与することを目的としている。
初日は、市民公開講座の特別講演会として、宮台真司氏(社会学者)が「社会学人類学 前提を遡る思考―報告概要 AGIでヒトと社会はどうなる?―」と題し、人間のように幅広い知的タスクを理解・学習・実行できる、人間と同等かそれ以上の知能を持つ仮想的なAIであるAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)が社会に大きな変革をもたらすことを述べた。
さらに、海外演者講演としてDr. Ali Murat Kokat(イスタンブール・アイドゥン大学)が「日常臨床におけるデジタル応用とモノリシック修復」、基調講演として梅田和徳氏(東京都開業)が「歯科用3Dプリンターの臨床活用~デジタルデンティストリーの現在地」、教育講演として伴 清治氏(愛知学院大学歯学部歯科理工学講座非常勤講師)が「ジルコニアの研磨と対合歯の摩耗を科学する:効率的な鏡面仕上げと摩擦特性の再評価」、窪田 努氏(京都府開業)が「IOSによって可視化される支台歯形成」と題し、それぞれ講演を行った。特別企画として、北道氏が「各種 IOS体験会 明日からの臨床に役立つIOSのすべて」とし、IOSの仕組みや撮影のコツなどを解説した。
なお、上記以外にも、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、スタッフセッション、ハンズオンセッションなど多岐にわたるプログラムが行われ、2日間をとおして盛り上がりを見せていた。