社会|2026年1月26日掲載
「感謝と継承~アレキサンダー先生の教えを未来へ~」をテーマに
アレキサンダー研究会 40周年記念大会開催
さる1月21日(水)、22日(木)の両日、富士ソフトアキバプラザ(東京都)において、アレキサンダー研究会 40周年記念大会(アレキサンダー研究会主催、浅井保彦大会長、鮎瀬節子実行委員長、小嶋 勤世話人代表)が開催された。
本会は、米国の矯正歯科医・故R.G. ”Wick” Alexander氏による治療体系「アレキサンダー・ディシプリン」および理念を継承する矯正専門医中心の研究会である。本大会は同会の大きな節目であり、今後は後進の育成を目的とした「アレキサンダーベーシックコース」へと活動の軸を移す方針である。
今回はテーマを「感謝と継承~アレキサンダー先生の教えを未来へ~」とし、大会初日は、2021年に逝去したAlexander氏を偲び、加藤博重氏(東京都開業)をコーディネーターとして、氏と親交の深かった堀内敦彦氏(元・長野県開業)、香川正之氏(大阪府開業)、嘉ノ海龍三氏(兵庫県開業)、そしてアレキサンダー・ディシプリン・マネージャーオーナーであるIvan Goryalov氏(ブルガリア開業)を迎えた特別講演「アレキサンダー先生を偲んで“感謝と継承”」が行われた。演者らは、Alexander氏やアレキサンダー・ディシプリンと出会い、学びを得てきた来し方を振り返り、氏が遺した矯正臨床への情熱と「アレキサンダー・ディシプリン」のDNAの重要性や、それらが自身の臨床にどのように活かされているかを述べ、さらに次世代へどうつないでいくかを展望した。また生前のAlexander氏のビデオが数々画面に映し出され、参加者が懐かしむ場となった。レセプションでは小川晴也氏(広島県開業)が「40年の歩み」と題して登壇し、自身の臨床を会の歩みと重ねつつ供覧した。
2日目は、午前中にAlexander氏の評価の下で行われた「Texas Award」受賞者および最高点「AAAA」を獲得した参加者8名(コーディネーター・浅井 麦氏[岐阜県勤務]、宇津照久氏[栃木県開業])から受賞症例の治療とその後について供覧・報告がなされた。また午後は、同会が重視してきた長期安定性について「長期安定徹底討論」が行われた(コーディネーター・青木紀昭氏[神奈川県勤務]、片山朗氏[岡山県開業]、川原 淳氏[神奈川県開業])。ここでは治療終了後数十年単位での安定をいかに実現するかについて、症例供覧のみならず、超高齢社会における矯正歯科治療の意義についてもふれられた。
矯正歯科界における時代の象徴のひとつともいえる本大会は、先人の知恵を未来の医療へつなぐ重要な契機となった。