学会|2026年6月16日掲載
「たべるよろこび つづくしあわせ」をテーマに約2,200名が参集
日本老年歯科医学会、第37回学術大会を開催
さる6月12日(金)から14日(日)の3日間、大阪国際会議場(大阪府)において、日本老年歯科医学会第37回学術大会(池邉一典大会長、平野浩彦理事長)が「たべるよろこび つづくしあわせ」をテーマに開催され、歯科医療従事者を中心に約2,200名が参集した。
会場では3日間にわたり、大会長講演、特別講演、シンポジウム、国際シンポジウム、委員会企画、ランチョンセミナー、課題口演、一般口演、ポスター発表など、盛りだくさんのプログラムが展開された。
13日(土)の開会式後、池邉大会長(大阪大学大学院歯学研究科有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座教授)による大会長講演「『歯がいい人は丈夫で長生き』を科学する」が行われた。氏は、30年にわたって咀嚼機能と全身状態の関連を研究するなかで、歯科単独の研究には限界があると述べたうえで、長期縦断研究や学際的研究の必要性を強調。2010年から開始している大規模疫学研究や、2022年から参画しているOHSAKA studyの内容を供覧し、残存歯数と健康状態の関係性を含め科学的根拠を示しながら歯科医療が健康長寿に寄与することをアピールした。
また、委員会企画1「口腔乾燥症の診断ツールに関するコンセンサスミーティング」では、伊藤加代子氏(新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科病院講師)が登壇。2022年に4学会(日本口腔内科学会、日本歯科薬物療法学会、日本口腔ケア学会、日本老年歯科医学会)が作成した口腔乾燥症の新分類を紹介するとともに、新たに2学会(日本歯科放射線学会,日本歯科心身症医学会)を加えた6学会で口腔乾燥症の診断を行うための3つの診断ツール案が披露された。今後、各学会でパブリックコメントを募集する予定とのこと。
その他、オーラルフレイルや口腔機能低下症、訪問歯科診療、老年歯科医学教育などに関するテーマの講演では、立ち見が出る会場も見られ、終始盛会となっていた。
なお、次回の日本老年歯科医学会第38回学術大会は、きたる2027年6月11日(金)から13日(日)の3日間、鹿児島市中央公民館(鹿児島県)において阪口英夫大会長のもと、「人生の最終章を支える老年歯科医学」をテーマに開催予定である。