社会|2026年7月24日掲載
クインテッセンス出版株式会社、第92回WEBINARを開催
湯浅直人氏が「ポーセレン修復における天然歯の色調と質感の模倣」をテーマにWeb講演
さる7月23日(木)、湯浅直人氏(歯科技工士、大谷歯科クリニック)によるWEBINAR #92「ポーセレン修復における天然歯の色調と質感の模倣」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本講演では、書籍『ポーセレン修復における生命感の表現』で紹介された症例を用いて、湯浅氏が臨床で行っているテクニックを紹介した。
湯浅氏は、セラミッククラウンの色合わせにおいて、自身が勤務するクリニックでは口腔内試適を行わずに1回で色を合わせる必要があるとしつつ、そのために必要な3つの要件として、支台歯形成量(状況に応じた必要量の削合)、色情報(精度の高い目標歯と支台歯の色情報の伝達)、製作技術(的確な材料選択と色表現・形態表現の技術)を挙げた。
また、天然歯を模倣する色合わせや形態の考え方は故・青嶋 仁氏、目標歯の色を見る際の考え方は故・山本 眞氏の影響を強く受けたとし、山本氏が1990年代にQDTで発表した濃度(一般的な濃度ではなく、歯科における明度と彩度の関係を表す山本氏の造語)について説明した。そのうえで、もっとも明度が高い歯頚部の象牙質構造における陶材選択のパターンを解説した。この際、何の象牙質陶材の下地に、何のトランスルーセント陶材を何ミリ築盛するのかまで含めて複合的に考える必要があるとした。
次に、近年、湯浅氏が行っているEAE(Exposure Adjusting Equipment)を用いた画像合成試適の目的は、「製作に必要な最低限度の精度を有し、可及的短時間に色を確認すること」であると述べた。そのためには「合成する2枚の写真(口腔内・模型上)の露出と画角が合っていること」が条件であるとし、湯浅氏が実際に行っている模型の製作方法や撮影方法を含めた画像合成試適の手順を説明した。最後に、『ポーセレン修復における生命感の表現』では紹介されていない最近のケースを例に、製作ステップを解説した。
本講演の振り返り配信は、2026年10月23日(金)まで視聴可能である。次回のWEBINAR #93は、きたる8月6日(木)、萬田久美子氏(歯科衛生士、THINK DENT)を招聘し、「基礎から見直すインスツルメンテーション―歯科衛生士のための確実な技術習得―」の講演タイトルで開催予定。振り返り配信、次回WEBINARのお申し込みはいずれもこちらから。