2026年10月12日掲載
それ、かくれ顎関節症かも 口を開けられない患者さんへの対応法
第22回 「運動器」の視点で顎口腔系をどう評価する?
第22回 「運動器」の視点で顎口腔系をどう評価する?
運動連鎖と代償動作
前回は、運動器について知ることが歯科において顎関節症をはじめとした顎口腔機能管理に重要であるかについて述べた。今回は、顎口腔機能管理において「運動器」をどのように評価し、管理へつなげていくかを考えてみたい。
本連載の第5回では、運動連鎖と代償動作について解説した。身体の特定の関節や筋肉が動く際、隣接する他の関節や筋肉が協調して連動し、機能不全(可動域制限や筋力低下など)を起こしている際には、別の部位が過剰にはたらいてその動きを補う。代償動作には上行性・下行性の連鎖があり、頭位や顎位の影響で体幹・下肢の姿勢が崩れるものを下行性運動連鎖、下肢からの影響で上部に影響を及ぼすものを上行性運動連鎖とよぶ1(図1)。