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船登彰芳氏による第8回Webセミナーを開催

2021年7月号掲載

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社会 2021年7月号掲載

船登彰芳氏による第8回Webセミナーを開催

クインテッセンス出版株式会社

本セミナーはオンラインにて開催された。
本セミナーはオンラインにて開催された。
 5月26日(水)、船登彰芳氏(石川県開業)によるWEBINAR #8「Flap stabilityとSoft tissue preservationからみた再生療法」(クインテッセンス出版株式会社主催、北峯康充代表取締役社長)が開催され150名が参集した。本セミナーは、「the Quintessence」2021年1月号から5月号で連載した同テーマの内容を扱い、執筆者の1人である船登氏によって行われた。

 講演では歯周組織再生療法を成功させるにあたり、さまざまな局面を想定した重要事項を述べ、歯周組織再生を成功させる鍵として初期閉鎖(site protection)を掲げた。そこで成功の最初の条件として根表面への血餅の付着を挙げ、そこから再生の場(scaffolds)の担保や血餅の安定(blood clot stability)につながると詳説した。

 次に、歯肉の厚み・角化歯肉幅の考慮の重要性と、歯周組織再生医薬品「リグロス®」のパフォーマンスについて概説。歯肉が薄く角化歯肉幅が狭い場合、再生療法は失敗しやすいことから再生環境を整える(歯面との安定化を図る)必要性を訴えた。その後、リグロス®が歯周組織の再生機序を構築できると主張する論文を紹介。リグロス®と骨補填材「サイトランスグラニュール®」を併用した症例などを動画とともに供覧し、参加者の注目を集めた。

 船登氏のエクスペリエンスとエビデンスが盛りだくさんとなった学びに満ちた本セミナー。講演後は、終了時間を超過してもなおていねいに回答を行い、最後に参加者へ熱いメッセージを送るなど盛会となった。