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2013年12月24日

日歯・日歯連盟、臨時会見を開催

平成26年度診療報酬改定、全体でプラス0.1%

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 さる12月24日(火)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)ならびに日本歯科連盟(以下、日歯連盟、高木幹正会長)による臨時記者会見が開催された。本会見は、20日(金)に政府が平成26年度診療報酬改定率を決定したことを受けて開催されたもの。

 冒頭の挨拶のなかで大久保会長は、「最終的にプラス改定となり、ご尽力いただいた関係者の方々に感謝したい。来年4月には消費税が8%になるので、診療報酬も上げるべきであり、超高齢社会を迎えて新しい医療を国の政策として進めていくには、プラス改定は必要であった」と述べ、在宅や周術期などを中心とした医科歯科連携を充実するための財源の必要性を強調した。

 つぎに日歯連盟の高木会長は今回の改定について、「私たちの組織代表である石井みどり議員をはじめ、歯科系議員の先生方が詳細を理解し、しっかりと現状を訴えてくださったおかげだと考えている。中身はまだ不明なので全体的な評価は差し控えたいが、医科と歯科のいわゆる技術料については一定の評価をしたい」と述べた。

 その後、中医協委員である日歯の堀 憲郎常務理事は、今回の改定について1)消費税増税にかかわる議論、2)薬価引き下げによる財源を改定に充当しないという議論――2つの議論がこれまでの改定と異なるとしたうえで、「歯科の改定率はプラス0.12%であるため前回の改定時と比較すると、2025年のあるべき医療の姿を視野に入れた取り組みができなくなるのではないか、と残念に思っている」と述べ、今後の点数貼り付けについては、臨床現場が混乱をきたさない部分に軸足を置きながら対応していくとした。

 以下に今回の診療報酬改定率を示す。(カッコ内は消費税率引き上げにともなう医療機関などの課税仕入れにかかるコスト増への対応分)

診療報酬本体
改定率 +0.73%(+0.63%)
医科 +0.82%(+0.71%)
歯科 +0.99%(+0.87%)
調剤 +0.22%(+0.18%)

2.薬価改定等
改定率 ▲0.63%(+0.73%)
薬価改定 ▲0.58%(+0.64%)
材料価格改定 ▲0.05%(+0.09%)