さる7月19（日）、20日（月）の両日、熱海ニューフジヤホテル（静岡県）において、日本インプラント臨床研究会（CLINICAL IMPLANT SOCIETY JAPAN：CISJ、田中譲治会長）の「第10回全員発表研修会」が開催され、111名の会員発表が行われた。

　1日目は、骨造成、デジタルデンティストリー、インプラントオーバーデンチャー、上顎洞底挙上術、歯槽堤保存術などについて発表があった。その後行われたシンポジウム「～歯科医院経営を考える～」では、井上 達氏（埼玉県開業）を座長として田中譲治氏（千葉県開業）、宇田川宏孝氏（東京都開業）、古市嘉秀氏（滋賀県開業）が講演を行った。

　2日目は、インプラント周囲炎、自家歯牙移植、有病者、軟組織などについて発表があった。日常的に遭遇するインプラントについて、さらには世界のインプラント治療の潮流に則った最新の発表がなされた。

　また、特別講演では「患者様の最高の笑顔でいただくために　患者様に後悔しない人生を送って頂くために、私たちのすべきこととは」と題し、井上裕之氏（北海道開業）が学ぶことの大切さ、真摯な姿勢で医療に取り組むこと、患者の立場に立って考えることなどを自分の半生とともに講演。そして医院経営においては、ミッションを持ち、徹底することの重要性を訴えた。

　なお、第11回大会は2016年7月に熱海にて開催予定である。