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2015年11月12日

日本体育協会公認スポーツデンティスト協議会が発足

猪谷千春氏が名誉顧問に就任

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 さる11月12日(木)、歯科医師会館において、日本体育協会公認スポーツデンティスト協議会設立総会(以下、本協議会、太田謙司会長)が開催された。総会では、議長を務めた太田謙司氏(大阪府歯科医師会会長)が本協議会の会長に就任することが承認された。上程された第3号議案「顧問及び相談役委嘱の件」では、名誉顧問に猪谷千春氏(国際オリンピック委員会名誉委員)、顧問に川原 貴氏(国立スポーツ科学センター長)、安井利一氏(日本スポーツ歯科医学会理事長)、相談役に箱崎守男氏(元日本歯科医師会スポーツ歯科委員会委員長)、柳川忠廣氏(前日本歯科医師会スポーツ歯科委員会委員長)がそれぞれ就任することが承認された。

 総会後には発足式が開催され、猪谷名誉顧問は挨拶の中で、2歳から現在にいたるまでの82年間にスポーツ競技や行政に関わってきたことについて触れながら、スポーツと歯の関係に興味をもった理由について、幼少時の体験を披露。スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮するための歯の重要性について歯科関係者から学んだことを紹介した。また、「日本オリンピック委員会は、2020年の東京オリンピックに向けて、30個以上の金メダルを取る大きな夢を掲げている。ぜひ選手には歯をしっかりケアしていただき、目標以上のメダルを取ってほしい」と述べ、本協議会を含めた関係者のさらなる協力を求めた。

 その後、安井氏による記念講演「日本のスポーツ歯科の未来」が行われ、歯科領域からスポーツ選手のパフォーマンス向上を積極的に図る戦略の重要性を強調したほか、スポーツ歯科医学関係者の相互連携によるトップアスリートを支援する組織づくりなどの課題について述べた。