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2016年3月5日

第25回(一社)日本有病者歯科医療学会総会・学術大会開催

「『周術期管理』─有病者歯科医療を支えるもの─」を大会テーマに

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 さる3月5日(土)、6日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)において、第25回(一社)日本有病者歯科医療学会総会・学術大会(渋谷 鑛大会長、今井 裕理事長)が開催された。「『周術期管理』─有病者歯科医療を支えるもの─」を大会テーマに据え、約700名が参集した。
 
 1日目は、住友雅人氏(日本歯科医学会会長)による日本歯科医学会会長講演のほか、中村仁美氏と高山忠利氏(ともに日大医学部)による肝臓がんの最新事情についての教育講演などが行われ、活況を呈した。主な演題・演者は以下のとおり。

・日本有病者歯科医療学会・日本歯科麻酔学会合同シンポジウム「有病者歯科医療のなかで静脈内鎮静法をいかに活用するか」(宮脇卓也氏、岡山大/瀬戸美夏氏、福岡大/縣 秀栄氏、NHO栃木医療センター)
・教育講演「肝臓病治療の最前線」(中村仁美氏/高山忠利氏、日大医学部)
・日本歯科医学会会長講演「学会、存在の耐えられない軽さ、そしてこれからの存在意義」(住友雅人氏、日本歯科医学会会長)
・学術教育研修会「術後回復促進策を理解する―エビデンスに基づいた周術期管理における工夫のパッケージング ERAS―」(谷口英喜氏、保健福祉大/笹尾真美氏、鶴見大)

 続く2日目は、飯島勝矢氏による基調講演のほか、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」などの医療監修で著名な酒井シヅ氏(順天堂大)による特別講演などが行われた。主な演題・演者は以下のとおり。
 
・日本有病者歯科医療学会・日本歯科薬物療法学会合同シンポジウム「外来処方の勘どころ―効果的処方、相互作用について―」(金子明寛氏、東海大/佐野公人氏、日歯大/鈴木 勉氏、星薬科大)
・歯科衛生士セッション「有病者歯科医療を支える歯科衛生士の役割―歯科衛生士による全身管理・栄養管理―」(古川由美子氏、熊本機能病院訪問歯科連携センター/安田淑子氏、地域食支援グループ ハッピーリーブス/安達恵利子氏、上志津中央歯科)
・基調講演「より早期からの包括的虚弱予防戦略~『オーラル・フレイル』から再考する~」(飯島勝矢氏、東大高齢社会総合研究機構)
・特別講演・市民公開講座「貝原益軒の『養生訓』と現代の養生」(酒井シヅ氏、順天堂大/東京都江戸川区歯科医師会後援)

 演者には、医師・歯科医師だけでなく、歯科衛生士や管理栄養士も含まれており、有病者歯科医療の発展に向けて多職種の力が求められていることが再確認された。

 そのほかにも、一般口演/ポスター発表、AHA-BLSコース、ハンズオンセミナー、ランチョンセミナー、ICD認定講習会、企業展示などが開かれ、充実した内容となっていた。