2019年12月15日掲載

「実体験 口臭治療-“息さわやか外来”での治療-」 をテーマに

東京医科歯科大学同窓会学術部主催研修会開催

東京医科歯科大学同窓会学術部主催研修会開催
 さる12月15日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、研修会「実体験 口臭治療―『息さわやか外来』での治療―」(医歯大同窓会学術部主催)が開催された。講師は川口陽子氏(医歯大健康推進歯学分野教授)が務め、同分野のスタッフらがアシスタントを担当した。

 あらかじめ朝食を取らず、また歯磨きをせずに来場するように言われていた参加者らは、まず口臭測定や唾液検査を行い、自分の口臭について客観的数値を知ることとなった。これは川口氏が同大歯学部附属病院の息さわやか外来で行っている検査方法をそのままなぞるもので、もっとも口臭が強いといわれる起床時の状況を再現している。

 口臭測定や唾液測定の注意点、口臭の種類やその原因、患者対応が解説された後、朝食としておにぎりとお茶が配られた。それを食べた参加者は再度口臭測定を行い、食事を取っただけで口臭が減じることを体験した。

 その後、舌の構造や舌の清掃方法の解説、検査者の鼻を用いる官能検査実施のための嗅覚検査実施、息さわやか外来での診療や統計に基づく患者の傾向、患者への心理的配慮、口臭の種類別の治療方法などが解説された。

 参加者らは実習と川口氏の解説により、口臭治療についてよく理解できたと話し、質疑応答の時間にはさらに見聞と理解を深めるため、多くの質問が寄せられていた。

関連する特集