Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2021年8月25日

クインテッセンス出版株式会社、第13回WEBINARを開催

柿崎陽介氏が「子どもたちが上手に噛める・食べられる・呼吸できるようになる話」をテーマに講演

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる8月25日(水)、柿崎陽介氏(宮崎県開業)によるWEBINAR #13「子どもたちが上手に噛める・食べられる・呼吸できるようになる話」(クインテッセンス出版株式会社主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは柿崎氏の著書『子どもたちが上手に噛める・食べられる・呼吸できるようになる本』の内容をベースに行われた。

 まず柿崎氏は、導入として小児歯科治療の変遷について解説。昭和においては治療中心であり、平成においてはメインテナンスが定着し、近年の令和においては、口腔機能の獲得や維持にシフトしつつあることなど、治療中心型から治療・管理・連携型への診療の変化を紹介した。また、自院の治療方針に「ストレスになるような治療は行わず、子どもたちにとって歯科医院を定期的に行きたくなる楽しい場所にすること」を挙げ、供覧した診療風景写真からは患者さんとスタッフの和気あいあいとした様子がうかがえた。

 次に、歯科衛生士の取り組みについて、併設している保育園での保育士と連携したMFTプログラムを紹介。口唇閉鎖力、舌圧の改善がみられた測定結果や、保育士から現場の子どもたちの成功体験が動画で示されるなど、職種の垣根を超えてチーム一丸となって絆を紡ぐ地域に根ざした歯科医院づくりが垣間見えた。

 後半は、柿崎氏が年齢に合わせた成育歯科プログラムの実践法やメインテナンス時の注意点を解説。最後は、「食べる」を大切にする歯科医療をテーマに「健康な体を創り地域の未来に貢献していきたい」という言葉で本講演を締めくくった。

 講演後の質疑応答では、歯科の内容だけに限らず、保育的な目線など多角的な方向から質問が寄せられるなか、終了時間を超過してもなお歯科衛生士と保育士のスタッフによる回答が行われた。本セミナーは、柿崎氏の「歯科をとおして子どもたちの健康を支えたい」という想いがこもった家族のようなアットホームな温かさを感じさせる講演となり、盛会となった。

 第14回 WEBINARは、きたる9月29日(水)20時より、小川勝久氏(東京都開業)を招聘し、「新版1からはじめるインプラント治療完全マニュアル ―これだけは知っておいてほしい知識・手技・器材―」をテーマに開催予定である。申し込みはこちらから。