社会|2026年1月20日掲載
会員発表、レクチャー、辻本真規氏の教育講演が行われる
日本顕微鏡歯科学会、第23回シーズンズセミナー(ウインター)を開催
さる1月18日(日)、福岡県歯科医師会館(福岡県)において、日本顕微鏡歯科学会(以下、JAMD、和田尚久会長)の第23回シーズンズセミナー(ウインター)が開催され、約100名が参集し盛会となった。
当日は、JAMD広報委員会委員長の池尻 敬氏(福岡県開業)の司会にて進行した。まずJAMD会長の和田氏(九州大学)による開会の挨拶が行われ、その後、菅原佳広氏(新潟県勤務)、柴原清隆氏(福岡県開業)、辻本真規氏(福岡県開業)の座長のもと、9名の会員発表が行われた。演題、演者を以下に示す。
「マイクロ初心者の支台歯形成上達への道」永瀬莉子氏(福岡県勤務)
「マイクロサージェリーを用いた前歯部の審美回復」北山幸太郎氏(神奈川県勤務)
「上顎大臼歯に置換性内部吸収を認めた1症例」野間俊宏氏(福岡県開業)
「リベンジ! 2級窩洞ダイレクトボンディング」山崎 憲氏(埼玉県勤務)
「マイクロスコープを用いた歯間乳頭部における乳頭再建について」関内孝侑氏(東京都開業)
「他施設で長年根管治療を受けている根未完成歯~Internal Apicoectomyを応用~」長尾大輔氏(茨城県開業)
「深在性う蝕に対しVPTおよびCR修復をおこなった一症例」吉成宏陽氏(福岡県勤務)
「メラニン色素沈着を伴う欠損歯槽堤に対しての包括的アプローチ」菊池大輔氏(福岡県開業)
「巨大な根尖病変に対してレーザー洗浄とマイクロスコープを用いて治癒に導いた症例」村上拓也氏(滋賀県開業)
いずれの演者も、さまざまな臨床ケースにおけるマイクロスコープの有用性について述べ、各発表後には活発な質疑応答が行われた。
つづいて、会員向けのレクチャーとして、柴原氏による「抄録の書き方」、高田光彦氏(兵庫県開業)による「8分間で信頼を勝ち取る流麗な学会発表の『お作法』と『戦略』」がそれぞれ行われ、抄録提出時や学会発表時の注意点やポイントについてわかりやすく解説がなされた。
その後、辻本氏による教育講演「オーバーレイ修復超入門~マイクロスコープで見えてくるもの~」が行われた。昨年出版した『オーバーレイ修復 超入門』(クインテッセンス出版刊)や多くの最新文献を紐解きながら、オーバーレイ修復の選択基準から形成デザイン、接着操作時のポイントを解説するとともに、実際の臨床例も多数提示。「オーバーレイは症例を適切に選ぶことにより、長期にわたり良好な予後を得られる可能性がある」「適切な形成と、高度な技工物を製作できる歯科技工士との連携が必須である」「接着はステップを1つずつしっかりと必要がある」とまとめた。
最後に、JAMD副会長の小林 平氏(日本大学松戸歯学部)が閉会の辞を述べ、本セミナーは終始活気に満ちたまま終了した。なお、JAMDはきたる4月17日(金)から19日(日)の3日間、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)において小峯千明大会長(日本大学松戸歯学部)のもと、第22回学術大会を開催予定となっている。