さる3月27日（日）、一般社団法人日本オーラル・フィジシャン・フォーラム（JOF）設立記念会（松野英幸理事長、熊谷　崇監事）がWeb配信にて開催された。

　当日は、本会理事の晝間康明氏（東京都開業）の司会進行のもと、まず同理事の田中利典氏（東京都勤務）による開会の挨拶が行われた。その後、本会理事長の松野氏（山梨県開業）、同副理事長の畑　慎太郎氏（東京都開業）による所信表明がそれぞれ行われた。松野氏は、JOFの今後の活動における大きな2本柱として、オーラルフィジシャン（OP）の育成と教育、社会連携を挙げるとともに、これからの活動に対する強い決意を述べた。畑氏は、いわゆるステルス型予防歯科が横行している現状を打破するための問題提起とその対応策について語った。

　役員紹介では、早乙女雅彦氏（栃木県開業）、川原博雄氏（徳島県開業）、伊藤日出男氏（SAT事務局）、柴田貞彦氏（秋田県開業）が本会活動にかける思いについてそれぞれ語り、富士通Japan株式会社、富士通健康保険組合から祝辞が述べられた。
　
　続いて、江崎禎英氏（社会政策課題研究所所長）による記念講演「人生100年時代の健康・医療戦略～コロナの先にある健康長寿社会の実現～」が行われた。新型コロナウイルス感染症の特徴、感染経路などをわかりやすく解説し、新型コロナウイルスを正しく知り、正しく恐れ、適切に対応することの重要性を述べるとともに、国民が手洗い、消毒、マスク着用を行ったことにより令和2年の日本の医療費が約1兆円減ったことなどを紹介した。また、人生100年時代を豊かに生ききるためには、「食べる」「話す」「笑う」を担うオーラルケアが重要であり、歯や口腔内を健康に保ち、免疫力を高める人生100年時代の医療・介護の在り方（新「健康・医療戦略」）を解説。さらに、企業における健康経営などについても言及した。

　講演後には質疑応答が行われ、参加者からの質問に対し江崎氏が１つひとつていねいに答えていった。最後に、柴田氏による閉会の挨拶が行われ盛会裏に閉会した。なお、きたる10月1日（土）、2日（日）の両日にはオーラルフィジシャン・チームミーティング2022が富士通本社（東京都）とWeb配信のハイブリッド形式にて開催予定。