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2023年11月19日

関東10大学歯周病学講座および日本臨床歯周病学会関東支部、合同研修会を実施

大学人と臨床家によるコラボレーション

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 さる11月19日(日)、イイノホールおよびイイノカンファレンスセンター(東京都)において、第13回関東10大学歯周病学講座・第95回日本臨床歯周病学会関東支部合同研修会が開催され、約290名が参加し盛会となった。

 当日はまず、日本臨床歯周病学会関東支部支部長の神山剛史氏(埼玉県開業)による開会の挨拶が行われ、「年1回開催している本合同研修会は、大学の先生方と日本臨床歯周病学会の臨床家の先生方とのコラボレーションにより、毎回さまざまな化学反応、刺激のある研修会であり、楽しんでほしい」と挨拶。また、本合同研修会の主管校である慶応義塾大学の中川種昭氏は、「学術と臨床が良いバランスで講演されるので、皆様の闊達な意見交換を期待している」と呼びかけた。

 その後、8名の演者による発表が行われた。以下に演題、演者を示す。

・「重度垂直性骨欠損へのFGF-2製剤単独応用による歯周組織再生の有効性」齋藤夏実氏(医歯大)
・「広汎型侵襲性歯周炎患者にrhFGF-2 製剤と炭酸アパタイト製骨補填材を併用し再生療法を行った一症例」北村友里恵氏(東歯大)
・「非アルコール性脂肪性肝疾患に対する歯周病細菌減少療法とブラッシング治療の多施設共同無作為化対照試験」佐藤五月氏(神歯大)
・「糖尿病を伴った重度歯周炎患者に対して行った歯周治療の1症例」松島友二氏(鶴見大)
・「塩基性線維芽細胞増殖因子を用いた歯周組織再生療法後の10年経過」菅野真莉加氏(昭和大)
・「骨欠損形態に応じて異なる歯周組織再生療法を行った一症例」刈屋友彰氏(東京都開業)
・「歯列不正と欠損補綴を含む複雑なケースの根面被覆術」後藤弘明氏(東京都開業)
・「歯周組織再生療法により咬合支持の保存に努めた症例」大村星太氏(埼玉県勤務)

 なかでも、再生療法時に用いた成長因子や骨補填材などのマテリアルや、その術式の選択について、会場から多くの質問が寄せられていた。

 つづいて、柴崎竣一氏(慶応義塾大)と中村茂人氏(東京都開業)の座長のもと、井原雄一郎氏(東京都開業)が「再現性の高い歯周再生療法のための診断と外科基本手技」をテーマに特別講演を行った。井原氏は、歯周組織再生療法において再現性高く良質な結果を得るために、術前の診断や、その術式において考慮すべきポイントを解説。なかでも、歯科用顕微鏡を用いた“modified papilla preservation technique(MPPT)”や“ simplified papilla preservation flap(SPPF)”の動画解説には、質疑応答時に多くの質問があがり注目を集めていた。

 最後に、日本臨床歯周病学会関東支部副支部長の雨宮 啓氏(神奈川県開業)による閉会の挨拶があり、会場は熱気に包まれたまま終幕した。次回の合同研修会は、東京医科歯科大学を主管校に行われる予定。