さる9月20日（土）、21日（日）の両日、大阪大学銀杏会館（大阪府）において、日本レーザー歯学会総会・学術大会第20回記念大会（粟津邦男大会長）が、大会テーマに「最先端技術が拓く新しいレーザー治療に向けて」を掲げて盛大に開催された。
　本大会では、特別講演として「先端医療と生物医学研究を支えるバイオマテリアル技術（田畑泰彦京大教授）、シンポジウム3題（「Er：YAGレーザーを用いたう蝕治療の最前線」、「低出力レーザーの生体に及ぼす効果をさぐる」、「歯科用レーザーの安全性について」）、認定医講習、臨床医セミナー、歯科用レーザー安全講習会、安全教育セミナー、一般講演（口演18題、ポスター2題）、ランチョンセミナー2題、学会20周年記念式典・祝賀会などが行われた。
　本年4月の診療報酬改定により、Er：YAGレーザーの保険導入がなされたことを受けて、本レーザーがシンポジウムで取り上げられたり、一般講演の演題にも多くみられることになった。また、近年の普及から安全性を危惧する声が多く聞かれるようになったためか、学会としてはじめて安全講習会を催したり、安全教育セミナーが企画されるなど、事故防止にも目を向ける姿勢がうかがえた。
　なお、初日午後より学会創設20周年の記念式典・祝賀会が行われ、山本　肇氏（医歯大名誉教授）、森岡俊夫氏（九大名誉教授）など、創設時から本学会を牽引してきた10名が表彰され、来賓の江藤一洋氏（日本歯科医学会会長）、石井みどり氏（参議院議員）の祝辞が華を添えた。