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2008年9月11日

日歯、第161回代議員会を開催

代表および個人質問では、歯科技工士・歯科衛生士の諸問題目立つ

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 9月11日(木)、12日(金)の両日、新歯科医師会館にて日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による第161回代議員会が開催された。
 大久保会長の挨拶後、来賓挨拶では石井みどり氏(参議院議員)が、「喫緊の最大の課題は、先般日歯より提言いただいた口腔保健法(仮称)の制定に向けて全力を尽くすことである。できるだけ早い段階で自民党内に設立した国民歯科問題議員連盟(保岡興治会長)において口腔保健法の承認をいただきたい」と述べた。
 その後、一般会計報告、社会保険関係報告、会計現況報告が各担当理事より報告された。議事については、「第5号議案 平成19年度一般会計歳入歳出決算」「第6号議案 平成19年度特別会計歳入歳出決算」など、上程された9議案すべてが可決された。
 「第1号議案 社団法人日本歯科医師会定款等の一部改正及び社団法人日本歯科医師会裁定規則の制定について」では、日歯の定款のうち裁定審議会に係る条文について一部が改正されることにともない、社団法人日本歯科医師会定款施行規則第22条を削除し、新たに裁定規則が設けられた。以下に概要を示す。(1)戒告と除名の中間的処分として、権利の一部停止を追加(2)除名処分は代議員会の議決とし、総会の議決から除外(3)除名処分は多数決ではなく、出席者の2/3以上の賛成が必要(4)除名者は5年経過後、理事会の議決を経て再入会できる--となった。
 「第3号議案 新歯科医師会館及びその敷地の管理規則の一部改正について」では、東京都歯科医師会(田中秀夫会長)との共有財産である新歯科医師会館の名称変更など、規則の一部が改正された。10月1日(水)より新歯科医師会館の名称は「歯科医師会館」となる。
 「第4号議案 日本歯科医学会規則の一部改正について」では、先般の日本歯科医学会第78回評議員会において専門分科会への加入が承認された日本口腔病理学会の日本臨床口腔病理学会への名称変更、および公益法人制度改革への対応として役員任期が3年から2年へ変更されるなど、規則の一部が改正された。9月11日(木)から施行される。
 会場では両日にわたって、地区代表質問10題、個人質問35題が行われたが、歯科技工士の就労および労働環境問題、歯科衛生士不足の問題が多く取り上げられたことが印象的であった。代議員からは、「歯科技工士界・歯科衛生士界の問題だけではなく、歯科界の問題として考えるべき」との積極的な意見や要望が出され、コ・デンタルスタッフの充実が歯科界の発展につながることを示唆する内容であった。