学会|2026年2月25日掲載
「CHANGE~小児口腔衛生の変化と解決策~」をテーマに1,000名以上が参集
日本小児口腔発達学会(NPD)、第3回学術大会を開催
さる2月22日(日)、23日(月)の両日、虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都)において、日本小児口腔発達学会第3回学術大会(以下NPD、森口善夫大会長、井上敬介代表理事)が「CHANGE~小児口腔衛生の変化と解決策~」をテーマに開催され、1,000名以上が参集し盛会となった。
初日の開会式では、まず森口大会長(香川県開業)による開会挨拶の後、井上敬介氏(愛知県開業)による基調講演が行われ、「今までのやり方や常識を変えることは難しいが、まずは自分たち自身を初期化し、常識を取り払って“変わる”ことが次の成長につながる」と述べた。
つづいて、松井和博氏(愛知県開業)の座長のもと、海外より招聘したYue Weng Cheu氏(シンガポール開業)による特別講演「リンガドンティクス・パラダイム:気道にフォーカスした歯科医療―世界が求める小児期からの介入―」が行われた。米国矯正歯科学会や米国小児歯科学会などの最近のガイドラインを紹介しながら、頭蓋顔面の発育不全は小児における不正咬合や閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)および広範な全身的問題の根本原因であり、リスク要因を早期に特定することが求められると述べ、口腔筋機能療法(MFT)を併用したさまざまなアプローチ法を紹介した。
倫理審査委員講演では、木村祐紀氏(愛知県開業)の座長のもと、中野 崇氏(愛知県開業)による「人を対象とした研究・調査における倫理的配慮について」が行われ、学会発表時や論文発表時における注意点について詳細に解説した。
2日目のシンポジウム1では「ポピュレーションアプローチ:教育現場における口腔機能へのアプローチ」と題して、夫馬吉啓氏(愛知県開業)の座長のもと、佐藤 晶氏(宮城県開業)、福田泰三氏(小学校教諭)が講演。シンポジウム2では「ハイリスクアプローチ:医療現場での多職種連携による口腔機能へのアプローチ」と題して、中野 崇氏の座長のもと、若槻雅敏氏(小児科医)、酒井啓介氏(愛知県開業)、酒井真紀氏(助産師)、相馬綾子氏(理学療法士)、平澤風歌氏(管理栄養士)が講演。教育やさまざまな医療職による多角的な視点から示唆に富んだシンポジウムとなった。
その他、ORFSセッション、ORFS登録セミナー、口演発表、ポスターセッション、ランチョンセミナーなど多数のプログラムが開催され、熱気に包まれたまま学術大会は終了した。なお、NPDはきたる7月19日(日)、20日(月)の両日、TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前(愛知県)において、第3回ORFSフェスティバル(夫馬吉啓実行委員長)、2027年3月21日(日)、22日(月)の両日、東京近郊において、第4回学術大会(福田慎太郎大会長)を開催予定。