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2010年9月23日

東京医科歯科大学歯科同窓会、特別講演会を開催

「歯科ががんに向き合う――『それでも食べたい』を支える口腔ケア」をテーマに大田洋二郎氏を招聘

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 さる9月23日(木)、東京医科歯科大学において、東京医科歯科大学歯科同窓会(西村 誠会長)による特別講演会「歯科ががんに向き合う――『それでも食べたい』を支える口腔ケア」が開催され、大田洋二郎氏(静岡県立静岡がんセンター・歯科口腔外科部長)が講演した。さる8月31日(火)には国立がん研究センター(嘉山孝正理事長)ならびに日本歯科医師会(大久保満男会長)による「がん患者歯科医療連携合意書」調印式および記者発表会が開催されたことから注目を集めた本会には、大勢の参加者がつめかけた。

 大田氏は、がん患者に対する口腔ケアの目的は、口腔内を清潔にすることで、(1)がん治療にともなう口腔トラブルを予防・軽減して、治療中の苦痛や不快な症状を取り除き、(2)がん治療を予定されたスケジュールで完遂できるようにすることであるという。また、大田氏は頭頚部のがんで手術を受ける患者に手術前に口腔ケアを施すことで、口腔合併症の発症率が有意に低下した資料を提示し、放射線治療や化学療法を受けているがん患者に口腔ケアを施すことで、感染を予防し、合併症の症状を緩和させた例などを示した。

 なお、この講演会の内容は『ザ・クインテッセンス』で2011年に紹介予定である。