さる12月5日（日）、グランキューブ大阪（大阪府）において、「モリタデンタルハイジニストフォーラム2010in大阪」が開催され、532名が参集した。

　4部構成となった本フォーラムの午前の部では、濱田智恵子氏（(有)エイチ・エムズコレクション）が「歯科衛生士としての『満足』の提供方法～心地よいコミュニケーションへ～」において、"考え方""見た目""行動"の3つのルールに基づき、患者に信頼され、患者に「満足」を提供できる歯科衛生士になるための方法について説明した。つぎに片山章子氏（Studio Chick代表、抗加齢医学指導士）が「再構築！　プロフェッショナルケア」として口腔内を拡大して見ることによる高精度の口腔内診査と、PMTCの歯面に対する影響について器材・研磨材別の検証を講じた。

　午後の部では、松岡恵理子氏（日歯大新潟病院）が「明日からすぐに役立つインプラントのメインテナンス」として、実際の症例を元に具体的なツールを示しつつインプラントメインテナンスをどのように行っていくかを述べ、また鈴木朋湖氏（フリーランス）が「始まりは歯周治療から～治療の流れに沿って～」で歯周治療の流れを図で示しながら、治療は歯周基本治療やメインテナンスの各段階が独自に成立・完結するものではなく、すべてがつながり循環しており、また全身ともつながっていることを意識した歯周治療について講演した。最後に4名によるディスカッションが行われ、理想の歯科衛生士像を語るとともに若い歯科衛生士に向けてエールを送った。

　会場には展示会場も併設され、企業がブースを構えるほか、講演の合間には展示会場の各所で15分ごとのOne Pointセミナーも計20回開かれるなど、休み時間も学び楽しめるイベントとなった。