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2011年6月22日

日本私立歯科大学協会、第2回歯科プレスセミナーを開催

菊谷武氏、新谷悟氏による講演が行われる

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 さる6月22日(水)、コンファレンススクエアエムプラス(東京都)において、社団法人日本私立歯科大学協会(中原 泉会長)による「~歯科医学・歯科医療から国民生活を考える~第2回歯科プレスセミナー」が開催された。本セミナーは、歯科医療が国民のQOLの維持・増進に果たす役割について、主に一般マスコミ向けに伝える場として昨年秋に第1回が開催され、今回が2回目となる。

 今回は、まず本協会副会長・専務理事の安井利一氏(明海大学長)による挨拶および現在の歯科医療全般についての近況が紹介された。その後、菊谷 武氏(日歯大教授)による講演1「くらしを守る、いのちを守る口腔機能」が行われた。現在、日本人の死因の第5位を占める不慮の事故、なかでも窒息死が年間約5,000件であると指摘。その背景を踏まえ、いかに誤嚥のリスクを低下させ、食べること全体を多職種と評価、実践していくかが重要であると述べた。

 講演2では、新谷 悟氏(昭和大教授)が「歯科医師は口腔がんのキーパーソン」と題して登壇。口腔がんが国民に十分認知されていない現実や、欧米では口腔がんによる死亡率が低下しているにもかかわらず日本は増加傾向にある事実などを述べたうえで、毎日口腔内をみる機会のある歯科医師こそ、口腔がんを早期発見できる職種であり、口腔がん検診のさらなる普及、早期発見検診システムの構築の重要性を強調した。