さる10月17日（月）から10月20日（日）の4日間、名古屋国際会議場（愛知県）において、第70回日本矯正歯科学会大会（後藤滋巳大会長・理事長）が第4回国際会議と併催のかたちで盛大に開催された（大会テーマ：矯正歯科治療の今、そして未来へ）。矯正領域の主要学会ということもあって女性臨床家の参加者も多く、大会期間中は終始華やかな雰囲気となった。

　大会前日の16日には、ウインクあいちにおいて市民公開講座が行われたのを皮切りに、4日間をとおして生涯研修セミナー、西村一郎氏（米国・UCLA教授）をはじめ海外演者を招聘した特別講演6題、第4回国際会議の一環として海外の矯正事情が語られたワールドフレンズ1題、テレビでおなじみの武田邦彦教授（中部大総合工学研究所）を招いた教育講演、日本学術会議歯学委員会との共催で行われた「口腔顎顔面領域における再生医学」をはじめシンポジウム5題、日本歯科矯正器材協議会共催企画（企業プレゼンテーション）、ラウンド・テーブル・ディスカッション、サテライトセミナー2題、スタッフ＆ドクターセミナー、JOSフォーラムなどの講演類のほか、学術展示、症例展示などの多数のポスター発表が行われた。

　認定医更新の場もあってか、積極的な発表、ディスカッションが目立った大会となった。また、演題にはCBCTの活用といった発表が多く見受けられ、咬合採得やシミュレーションに利用する試みが披露された。さらに、インプラントをアンカーに利用するミニインプラントもかなり普及してきている様子がうかがえた。