2020年12月号掲載
◆第11回(最終回)◆ 病院歯科口腔外科の可能性
医科の中の1つの診療科として
当院は、いわゆる口腔内の外科的処置を行う口腔外科治療だけではなく、地域の歯科診療所で対応が困難な有病者・障害者歯科、周術期口腔機能管理、非経口摂取患者の口腔粘膜処置などの口腔ケア、さらに摂食嚥下リハビリテーションも行っています。病院歯科口腔外科としてはやや特殊な診療スタイルをとっていますが、このスタイルが確立されてきた理由は当院の置かれた環境にありました。
当院が位置する八女筑後医療圏は高齢化率が30%を超えており、当科の受診患者の70%以上は65歳以上の高齢者です。院内他科で治療中、入院中の患者さんも多く治療に来られます。私自身が口腔外科出身のため、開設当初は口腔外科中心の診療を考えていました。しかし、入院中の口腔内トラブルのある患者さんを診療していると、歯の自然脱落やう蝕があっても全身疾患の治療が優先されてしまい、歯科治療を受ける機会がないまま長年過ごされている、いわゆる歯科難民の方が多くいました。
当院は、いわゆる口腔内の外科的処置を行う口腔外科治療だけではなく、地域の歯科診療所で対応が困難な有病者・障害者歯科、周術期口腔機能管理、非経口摂取患者の口腔粘膜処置などの口腔ケア、さらに摂食嚥下リハビリテーションも行っています。病院歯科口腔外科としてはやや特殊な診療スタイルをとっていますが、このスタイルが確立されてきた理由は当院の置かれた環境にありました。
当院が位置する八女筑後医療圏は高齢化率が30%を超えており、当科の受診患者の70%以上は65歳以上の高齢者です。院内他科で治療中、入院中の患者さんも多く治療に来られます。私自身が口腔外科出身のため、開設当初は口腔外科中心の診療を考えていました。しかし、入院中の口腔内トラブルのある患者さんを診療していると、歯の自然脱落やう蝕があっても全身疾患の治療が優先されてしまい、歯科治療を受ける機会がないまま長年過ごされている、いわゆる歯科難民の方が多くいました。