2024年11月号掲載
第10回:放射線治療用口腔内装置の有用性
※本記事は、「新聞クイント 2024年11月号」より抜粋して掲載。
当院での口腔内装置の使用の経緯
2018年、密封小線源の保持や正常組織の防護を目的とした放射線治療用の口腔内装置が保険導入されました。
私が放射線治療を始めた頃、密封小線源治療(いわゆる組織内照射)では線源の保持と骨壊死予防を目的とした口腔内装置を作製し使用していましたが、その他の放射線治療(いわゆる外部照射)では口腔内装置を使用していませんでした。当院で外部照射用の口腔内装置の使用が始まったのは、20年前に経験した不思議な口腔粘膜炎がきっかけでした(図1)。