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2024年10月号掲載

第 9 回:放射線治療の特殊性と口腔支持療法の展望

※本記事は、「新聞クイント 2024年10月号」より抜粋して掲載。

放射線治療の特殊性

 放射線治療は機能と形態の温存にすぐれていることから、機能や形態が複雑な頭頸部領域のがん治療に多く利用されています。また、放射線治療の有害事象(副作用)には、治療中に起こる急性有害事象と治療後に起こる晩期有害事象の2つがあります。
 二次発がんを除いて、晩期有害事象を考慮しなければならないのは同種造血幹細胞移植、いわゆる無菌室での骨髄移植治療と放射線治療です。代表的な晩期口腔有害事象は、同種造血幹細胞移植による粘膜糜びらん爛・開口障害・口腔乾燥、放射線治療による口腔乾燥・う蝕・下顎骨壊死です。放射線治療後の下顎骨壊死は、う蝕や歯周病による顎骨感染と抜歯などの歯科治療をきっかけに発症することがほとんどですので、歯科管理で予防が可能です。

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