2024年12月号掲載
第 11 回(最終回):チーム医療としての口腔支持療法
※本記事は、「新聞クイント 2024年12月号」より抜粋して掲載。
歯科放射線科医の役割と可能性
歯科放射線科医の仕事には、頭頸部放射線治療患者さんの口腔支持療法と口腔がんの放射線治療の他に、頭頸部領域の画像診断があります(図1)。当然、画像診断の基礎を学び・実践しているからこそ、チーム医療としての口腔支持療法を円滑に進められているのだと私自身も感じています。
画像診断を行うにあたって、画像だけでなくその向こう側をつねに意識しなければなりません。画像の向こう側とは、依頼医と患者さんのニーズです。画像診断医は鑑別診断だけでなく、画像から読みとれる依頼医と患者さんに有益な情報をわかりやすく報告しなければなりません。画像の向こう側を正しく理解するには、依頼医や患者さんとのコミュニケーションと治療の知識は不可欠であり、医科歯科連携における口腔支持療法も同じです。
また、歯科放射線科では、口腔粘膜病変や系統疾患など頭頸部領域のすべての疾患が経験できますし、頭頸部がんの放射線治療や口腔支持療法の専門的知識も得られます。このようなことから、歯科放射線科は医科歯科連携や口腔支持療法の基礎を学ぶ場として、とても良い環境だと感じています。