2011年5月27日掲載

プラークコントロールのつぎに来る課題「ブラキシズム」のシンポジウム盛況

<font color='green'><b>第54回春季日本歯周病学会学術大会開催</b></font>

<font color='green'><b>第54回春季日本歯周病学会学術大会開催</b></font>
 さる5月27日(金)、28日(土)の両日、福岡国際会議場(福岡県)において、第54回春季日本歯周病学会学術大会(坂上竜資大会長、吉江弘正理事長)が「未来へつなげる歯周治療」をテーマに盛大に開催され、会場は1,800名超の参加者でにぎわった。  本大会では、特別講演1「抗体医薬・分子標的薬とその展望」(大杉義征氏、中外製薬株式会社/山村昌弘氏、愛知医科大)、特別講演2「ブラキシズムの診断とバイオフィードバック療法」(Dr. Peter Svensson、Arhus University/有馬太郎氏、北大)、またシンポジウム1「ゲノム医科学が歯周病の診断と治療をどう変えるか」(座長:吉江弘正理事長)、シンポジウム2「ブラキシズムの診断から治療へ」(座長:加藤 熈北大名誉教授)のほか、中国牙周病学会会長講演、学会学術賞受賞記念講演、市民公開講座、認定医・専門医教育講演、臨床教育講演・インプラント委員会講演や一般演題口演、ポスター討論など、多岐にわたる演題が披露された。  とくに多くの聴講者がつめかけたシンポジウム2「ブラキシズムの診断から治療へ」には、林 康博氏(熊本県開業)、加藤隆史氏(阪大)、池田雅彦氏(北海道開業)の3氏が登壇し、歯根破折の原因の多くはブラキシズムであるという問題提起、ブラキシズムの発生メカニズム、一般診療所でのブラキシズムの臨床診断が講演された。なお、ディスカッションでは特別講演2で講演したDr. Svenssonと有馬氏が加わり、ブラキシズムの診断と効果的な治療法について会場からの多くの質問に答えるなど、活気をみせた。  さらに歯科衛生士セクションとしては、歯科衛生士教育講演「歯科衛生士のための歯周病管理―治癒形態から考える歯周組織のメインテナンス―」、歯科衛生士シンポジウム「歯科衛生士のための歯周病管理~認定歯科衛生士が行うこと~」(座長:渋谷俊昭朝日大教授)、歯科衛生士口演やポスター発表などが行われた。  きたる9月24日(土)には、海峡メッセ下関(山口県)にて秋季学術大会(栗原英見大会長、広大教授)が開催される予定。

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