学会|2026年3月9日掲載
教育講演に寺西邦彦氏を招聘
日本臨床歯科学会東京支部、2025年度第3回例会を開催
さる3月8日(日)、赤坂インターシティコンファレンス(東京都)において、日本臨床歯科学会東京支部 2025年度第3回例会(日本臨床歯科学会東京支部主催、西山英史東京支部長)が開催された。会場には各地から多数の会員らが参集、さらに企業展示も数十社を擁する盛会となっていた。
会場では冒頭、西山氏が挨拶に登壇。2025年度の締めくくりとなる今回の例会への意気込みを示した後、教育講演1題と一般講演3題が行われた。以下に演題および演者を示す(講演順)。
1)教育講演1「欠損補綴の過去・現在・未来」寺西邦彦氏(東京都開業)
2)一般講演1「咬合崩壊患者にComplete dentureを応用しインプラントを伴った咬合再構成を行った症例」加部晶也氏(東京都開業)
3)一般講演2「骨格的Ⅱ級患者に対してISRPDを用いて咬合再構成を行った症例」吉本寛規氏(神奈川県開業)
4)一般講演3「多数歯欠損に対し段階的な骨造成を伴うインプラントを用いて咬合再構成を行った症例」根間大地氏(東京都開業)
今回の教育講演には、47年にわたる臨床経験をもち、欠損補綴、なかでも義歯とインプラントを用いた治療に関する講演・執筆多数の寺西氏を招聘。卒直後のナソロジー全盛時代の学びや、山﨑長郎氏(東京都開業、日本臨床歯科学会理事長)とDr. Raymond Kim(南カリフォルニア大学)の紹介により南カリフォルニア大学に留学した際の経験談にはじまり、Dr. Kimから学んだ「治療咬合の臨床的指標」、すなわち(1)アンテリアガイダンスの確立、(2)バーティカルストップの確立、(3)顎関節周囲組織の安定、(4)神経筋機構、の4点を重視した長期症例を次々に供覧。卒直後に手掛けた症例、阿部晴彦氏(宮城県開業)に学んだ後の義歯症例、そしてオッセオインテグレーテッドインプラントを導入した後の症例と、欠損補綴の基礎は変わらないながらも時代に応じたさまざまな技術を用いた症例が2時間にわたり次々に示された。
また一般講演では、日本臨床歯科学会および寺西氏が顧問を務めるスタディグループ「赤坂会」で活躍する新藤有道氏(東京都開業)を座長に、3氏のケースプレゼンテーションが行われた。いずれもさまざまな条件を抱えた咬合再構成症例であり、各演者が熟考した治療計画とその実践について、新藤氏をはじめとする先輩会員らが有意義なディスカッションを行い、寺西氏もコメントを寄せた。
さらに当日のランチタイムには、同例会として3度目となる共催セミナー(ランチョンセミナー)も開催。ノーベル・バイオケア・ジャパン社の協賛のもとで、中村茂人氏(東京都開業)が「近年のインプラント接合部の特徴を活かしたインプラントポジションの設定」と題して登壇した。