2013年3月31日掲載

「矯正咬合論」をテーマに、講師に米澤氏、森田氏を招聘

<font color='green'><b>東京医科歯科大学歯科同窓会、講演会を開催</b></font>

<font color='green'><b>東京医科歯科大学歯科同窓会、講演会を開催</b></font>
 さる3月31日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、東京医科歯科大学歯科同窓会(第50期Part2 No.32)講演会(歯科同窓会主催、浅野正樹会長)が「矯正咬合論」をテーマに開催された。講師に米澤大地氏(兵庫県開業)、森田明子氏(東京都開業)を招聘した本講演会には150名以上が参集し、熱気に包まれた1日となった。  午前はまず森田氏が矯正医の立場から講演した。氏が臨床で念頭においている包括歯科臨床の考え方を提示し、Stomatology(口腔医学)とDentistry(歯科修復学)の両輪をもって、口腔内のみならず顔貌から全身までのバランスケアを考えることが重要としたうえで、さまざまな臨床例を提示しながら、態癖への対応をはじめとした具体的なアプローチ法をわかりやすく解説した。  午後は、GPとして矯正治療も行う立場から米澤氏が講演。補綴医と矯正医とで治療ゴールに対する認識の違いが多いことを指摘したうえで、共通のゴールを導くために考慮しておきたい臼歯や前歯の位置について臨床例とともに解説。また、アンテリアカップリングやアンテリアガイダンスについても触れ、臼歯を離開させやすい犬歯の位置・形態が重要であるとまとめた。  講演後は、聴講者から両氏に寄せられた多くの質問をもとにディスカッションが行われるなど、終始盛会となった。

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