2019年1月14日掲載
100名以上の参加者を集め盛会となる
野阪泰弘先生出版記念特別講演会開催
インプラント外科の連携治療のみを紹介で受ける口腔外科クリニックを開業する上顎洞のスペシャリストである野阪氏のもとには、サイナスフロアエレベーションの依頼をはじめ、術後感染が生じた症例などが多く持ち込まれる。それらのサイナスフロアエレベーションにかかわる臨床例のCT画像から導き出された、今まで知られていなかった新事実がまとめられた書籍の内容にくわえ、書籍では記載できなかったトピックも語られるということもあり、100名を超える聴衆が参集した。
上顎洞の解剖と生理にはじまり、術前診断のポイント、術中の落とし穴、サイナスリフト・ソケットリフトの併発症など、サイナスフロアエレベーションにかかわる項目について、書籍の内容に沿ってつぎつぎに提示され、参加者は全日にわたって聞き入っていた。
講演後のディスカッションにおいては、実際に上顎洞に携わる大学関係者や臨床医が多く参加したということもあり、粘液貯留膿疱のサイズによる対応の仕方、補填材の選択基準などの実践的な質問が寄せられ、野阪氏がひとつひとつていねいに回答した。
講演後には、書籍を求める参加者の姿も多くみられ、充実の講演会であったことが垣間見えた。