2019年3月12日掲載
166ヵ国から16万名以上がドイツ・ケルンにて歯科の最新潮流を体感
38th International Dental Show(IDS2019)開催
前回より規模が拡大された会場内の各ブースにおいては、各社とも今回初めて発表する最新の機器や材料などの展示や実演に注力しており、エンターテイメント性の高い演出など、国際色豊かなブースが展開された。最新機器に関しては、日本でも注目されているデジタルデンティストリーに関心が高いことが感じられ、特に口腔内スキャナーでは、画像処理速度のアップデートはもとより、データから隣接面のう蝕診断が可能な製品も発表されるなど、大きな注目を集めた。また、AIを活用した治療シミュレーションソフトやMR技術を活用したインプラント治療をナビゲートする機器まで多岐にわたり、歯科医療のデジタル化はますます加速することがうかがえた。予防歯科関連のブースでは、前回同様歯科衛生士を中心に長蛇の列ができ、最新のメインテナンス製品に多数が詰めかけた。
世界の歯科のトレンドを占うとされるIDS。会場では日本からの参加者も多数見られたが、最新の製品や材料が日本市場に上市されるまでには1年以上を要するという課題もある。日本の歯科医療が世界から取り残されないためにも、医療機器などの審査の迅速化が求められるだろう。
次回はきたる2021年3月9日(火)から13日(土)の5日間、同会場において開催される予定。(なお、本デンタルショーのレポートは、小社発行の雑誌などで掲載予定)