2023年12月10日掲載
「ライフステージごとのアプローチ ―健口を守るために何を見て、どう対応すべきか―」をテーマに
(株)松風、SHOFU DH Party! IN FUKUOKAを開催
当日は「ライフステージごとのアプローチ」というテーマのもと、3名の講師が招聘され、それぞれのライフステージごとに沿った下記の講演が行われた。
乳幼児~小児期:「子どもたちの健口を育てるために あなたの力を発揮する!」土岐志麻氏(とき歯科医院副院長)
学童期~前期高齢期:「悪玉菌を増殖させないバイオフィルム管理」天野敦雄氏(阪大大学院教授)
後期高齢者:「DHなら見逃さない! 高齢者の口腔機能低下」上田貴之氏(東歯大教授)
なかでも天野氏は、病気の予防は病気の原因を取り除くことであるとし、う蝕と歯周病の発症の原因であるバイオフィルムの高病原化(悪玉菌の増殖)の原因と、その原因を取り除く方法を詳説。う蝕と歯周病は防げる病気であるため、患者さんと二人三脚で予防してほしいと訴えたうえで、大事なのは悪玉菌を追い出すことではなく、悪玉菌の量をずっと減らした状態で患者さんに一生を過ごしていただくことだと述べた。
このほか、ランチタイムには谷垣裕美子氏と山田智子氏(ともにフリーランス歯科衛生士)による講演や体験展示コーナーなども開催され、終始盛りだくさんの一日となった。