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社会|2022年9月6日掲載

神奈川県歯科医師会

資生堂化粧療法講座、歯科衛生士ら18名が受講

講座では受講者みずからの顔面で化粧療法を実践しながら進められた。
講座では受講者みずからの顔面で化粧療法を実践しながら進められた。
 7月14日(木)、神奈川県歯科医師会館において、資生堂化粧療法講座が開催され、18名の歯科衛生士らが参加した。冒頭、又吉誉章氏(神奈川県歯科医師会常任理事)による挨拶が行われ、「化粧療法と歯科をあわせて患者さんのために活用していただきたい」と参加者らにメッセージを送った。

 その後、成田美由紀氏(資生堂ジャパン株式会社ソーシャルエリアパートナー)を講師に迎え、資生堂化粧療法講座「ADL向上のための整容講座(ベーシックコースⅠ、Ⅱ)」が行われた。

 講座では、高齢者のQOLやADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)を向上する化粧療法について座学のみならず、受講者みずからの顔面で化粧療法を実践しながら進められた。

 資生堂化粧療法では、高齢者にも使いやすい専用のスキンケア用品などが用意されている。スキンケア用品のボトルの蓋を開ける動作やクリームを肌に塗る動作により、高齢者の腕の筋力アップのトレーニングになり、ADLが向上するエビデンスが説明された。

 スキンケアを行う際に触れる箇所が唾液腺付近であることから、歯科においては特に化粧療法の「口腔機能の向上(唾液分泌量が増加)」が、口腔ケアの説明をするうえで患者さんとのコミュニケーションのきっかけとなるとした。また、歯科医院で化粧療法が行われることで外出頻度が向上し、高齢者のフレイル予防や自立支援にもつながることがわかっており、超高齢社会の地域共生においてもさまざまな効果が期待されている。神奈川県歯科医師会では、今後も継続的に会員向けの化粧療法講座の開催が予定されている。

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