社会|2025年12月16日掲載

バラエティに富んだ講演および実習が行われる

スタディグループClub Youth、年末カンファレンス&ハンズオンを開催

スタディグループClub Youth、年末カンファレンス&ハンズオンを開催

 さる12月14日(日)、科研製薬株式会社(東京都)において、スタディグループClub Youth年末カンファレンス&ハンズオン(刈屋友彰主宰)が開催された。

 Club Youthは、刈屋氏(東京都開業)が、平栗恵理子氏(埼玉県勤務)、中野遼太郎氏(東京都勤務)、西林 諒氏(群馬県勤務)に声をかけ、「楽しみながら研鑽を積んでいく場をつくろう」と2023年1月に設立。“超アウトプット型”の勉強会を目指して、2か月に一度、現地とオンラインで交互に例会を開催している。

 今年最後となった本会では、まず主宰の刈屋氏による開会挨拶後、4名の演者による発表が行われた。演題、演者を以下に示す。

「インプラントの成功と失敗~抜歯即時&サイナスリフト~」竹下亜儒氏(東京都勤務)
「歯科恐怖症でも通える医院のつくり方~開業時に考えたこと~」菊地雅己氏(東京都開業)
「XR技術(VR・AR)がもたらす未来の歯科治療の一提案」春日太一氏(長野県勤務)
「小児歯科で行う大人の経営」中野遼太郎氏(東京都勤務)

 なかでも中野氏は、自院で実践している予防プログラムの詳細と、その効果についてデータとともに解説した。

 午後は、はじめにコアメンバーによる発表が行われ、まず西林氏が「歯肉退縮の分類」と題して解説。つづく刈屋氏は、結合組織の採取方法の解説およびデモンストレーションを行った。そして、相川慶郎氏(神奈川県勤務)が「根面被覆~切開線の変遷~」と題して講演。切開線の歴史的変遷を詳細に解説した。

 その後、ブタ顎を使用した実習が行われ、参加者は結合組織移植片の採取方法を中心としたテクニカルなポイントや、Er:YAGレーザーを用いた肉芽除去などを実践で学べる貴重な機会となった。

 最後に、白根龍一氏(東京都勤務)が「Root coverを再考する」と題して講演。長期症例を含む多くの症例を提示しながら、根面被覆術を成功に導くポイントを解説した。

 バラエティに富んだ講演からブタ顎を用いた実習まで、参加者にとって明日の臨床に役立つ充実した1日となった。

関連する特集