社会|2025年12月23日掲載

教育講演の演者として安斉昌照氏を招聘し、インプラント周囲硬軟組織マネジメントのベーシックが語られる

i6 第7回総会開催

i6 第7回総会開催

 さる12月21日(日)、新大阪丸ビル別館(大阪府)において、i6 第7回総会が約50名を集めて開催された。i6(奥田浩規会長)は「歯科を通じて世界に貢献する」ことを目標に2015年に設立され、関西を中心に活動しているスタディグループである。

 奥田会長の挨拶の後、午前中は「受講生によるプレゼンテーション」が6名の若手歯科医師によって行われた。本プレゼンテーションはi6が主催しているインプラントビギナーコースの受講生に対するステップアップの場としても役立っており、ここではi6理事らと今回の教育講演の演者である安斉昌照氏(神奈川県開業)の採点により、「リッジプリザベーションを用いて組織を温存しインプラントを行った症例」の演題で発表した岡田雅弘氏(兵庫県勤務)がアワードを受賞した。

 休憩を挟み、本総会のメインとなる安斉氏による教育講演「始めよう インプラント周囲の硬軟組織マネジメント」が行われた。インプラントの長期的安定のために一般的にインプラント周囲には1.5mm以上の硬組織と2mm以上の軟組織が必要とされるが、理想的な位置にインプラントを埋入しようとすると周囲組織が不足していることも少なくない。そこで安斉氏はインプラント周囲組織の硬軟組織マネジメントが必要不可欠となるとし、講演を展開した。まずは硬組織マネジメントに言及し、4mm未満の水平的骨造成を目的としたGBR(骨再生誘導法)であれば、骨補填材に自家骨を混合してもしなくてもGBRの結果に遜色がないことを文献と臨床例から示し、会場をわかせた。また、今回の参加者層に合わせて、「初めて軟組織造成をするなら」といった視点で、マイナーロールテクニックを紹介し、動画でわかりやすく示すなど充実の講演を行った。

 なお、次回のi6 第8回総会は、きたる2026年12月、大阪府において開催予定である。

関連する特集