企業|2026年6月30日掲載
「All-on-4」開発秘話や最新のワークフローが語られ、400名以上が参集
ノーベルバイオケア社、Prof. Paulo Malo来日講演を開催
さる6月28日(日)、大手町プレイスホール&カンファレンス(東京都)において、Prof. Paulo Malo来日講演(ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社主催、坂野弘太郎代表取締役社長)が開催され、400名以上が参集し盛会となった。
「All-on-4」とは、Paulo Malo氏(ポルトガル・リスボン開業)が開発した無歯顎の患者さんに対する固定性インプラント補綴修復のコンセプトである。近年では類似の術式が多く見受けられるほど、インプラント治療術式の1つとして注目されている。
会場ではまず、Malo氏が歯科医師を目指し、「All-on-4治療コンセプト」の開発から現在に至るまでのストーリーが映像化されたオープニングムービーが披露された。その後、氏が登壇しノーベルバイオケア社との出会いや「All-on-4」を提唱して異端者扱いされたことなどを回顧。また、本コンセプトを確立するためにインプラント開発(NobelSpeedy®)が行われたことや、ザイゴマインプラントの活用によりその適用を拡張したこと、そして、CAD/CAMブリッジの改良も進められたことなど、時系列に沿って多数の症例供覧とともに力のこもった解説が披露された。さらには、今後新たにソリューションがアップグレードされることにもふれ、会場の注目を集めた。
引き続き、Malo氏に師事する下尾嘉昭氏(東京都開業)による講演「フルアーチデジタルワークフロー」が行われた。下尾氏は、Malo氏の治療プロトコールとコンセプトに基づき長期的な予後を得るためには、外科手術はもとより補綴装置と定期的なメインテナンスが重要であることを強調。また、インプラント手術ナビゲーションシステム「X-ガイド」のフォトグラメトリー機能を活用した全顎印象採得によるフルデジタルワークフローを適用した多数歯欠損症例を供覧したほか、他院でのトラブル症例における対応にも言及し、適応症を正しく選択することや継続したトレーニングの大切さを訴えた。
最後に、両氏が再び登壇し質疑応答とディスカッションが行われ、参加者から寄せられた質問に答えるなど、「All-on-4」の歴史から最新トピックスまで学べる機会となっていた。