学会|2026年9月24日掲載

地域と人をつなぐ、これからの歯科衛生士の役割を考える

日本歯科衛生学会第21回学術大会開催

日本歯科衛生学会第21回学術大会開催

 さる9月20日(日)、21日(月)の両日、RaiBoC Hall(埼玉県)において、日本歯科衛生学会第21回学術大会(吉岡典子大会長、藤原奈津美学会長)が、「新たな時代を担う歯科衛生士の未来─歯科衛生士の地位向上を目指して─」をメインテーマに開催された。台風25号の影響が懸念されるなか、2日間にわたり無事に開催され、約1,500名が参集した。

 1日目には、特別講演として「我が国の高等教育のグランドデザインと歯科衛生士養成」と題し、 安井利一氏(日本歯科医学会連合理事長)が登壇。また、県民フォーラムでは「一生涯おいしく食事をとるために今必要なこと」の題で大岡貴史氏(明海大学歯学部機能保存回復学講座摂食嚥下リハビリテーション学教授)が登壇した。

 2日目の午前中は、シンポジウム「未来に向かって求められるスキルとは」が行われた。はじめに基調講演として、福田英輝氏(国立保健医療科学院主任研究官)が登壇。人口減少社会にふれたうえで、歯科医療が予防型中心になっている今、個別の患者と向き合う臨床および地域や集団の公衆衛生を守る最前線にいる歯科衛生士こそ、地域専門職における連携のハブになり得ると提言。一方で、そのためには専門的知識や技術だけではなく、評価、判断、連携、調整力を育て、それらを発揮できる環境を整える必要があるという課題にもふれた。

 続けて、楠田美佳氏(歯科衛生士、熊本県健康福祉部健康局健康づくり推進課)、岩瀬真澄氏(保健師、さいたま市保健衛生局保健所副理事)、大久保典子氏(歯科衛生士、埼玉県立嵐山郷歯科診療部)ら3名による講演が行われた。それぞれ異なる立場から、業務をとおして実感した歯科衛生士に求められる力・強みが提示され、これからの歯科衛生士像を考える機会となった。

 午後には、遠藤浩正氏(明海大学客員教授)による教育講演「歯科衛生士の『過去、現在、そして未来』-故きを温ねて新しきを知る-」が行われた。歯科衛生士のこれまでの歴史を振り返り、取り巻く課題など現状にもふれたうえで、これから地域や人をつなぎ、国民の健康を支えていく必要性があると、エールを送った。

 このほか、口演発表、ポスター発表、ランチョンセミナー、商業展示などが行われ、多くの参加者で賑わった。

 なお、次回の日本歯科衛生学会第22回学術大会は、きたる2027年9月19日(日)、20日(月)の両日、水戸市民会館(茨城県)において行われる予定。

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