Web限定 2024年2月1日掲載 パノラマ・CT所見で考える 智歯の診断・治療・管理(第2回) 後で読む 第2回:下顎智歯による第2大臼歯歯根の外部吸収 はじめに まず、図1にパノラマX線写真で下顎智歯と第2大臼歯歯根が重なって写っている2症例を示します。症例1は下顎第2大臼歯遠心より外側に智歯があり、遠心頬側偶角に斜めに向かっています。しかし、症例2は第2大臼歯歯根の遠心面が歯根外部吸収しています。この症例は歯髄腔まで外部吸収していませんので、下顎智歯の抜歯を選択しても良いかもしれません。また、根吸収が歯髄腔に達していれば、第2大臼歯を抜歯して下顎智歯を並べた方が良い場合があります。 ... 山城崇裕 やましろ・たかひろ 福岡県開業 2000年、九州大学歯学部卒業後、九州大学病院顔面口腔外科勤務。2006年、博士号取得(歯学博士)。飯塚病院歯科口腔外科、大隅鹿屋病院歯科口腔外科、九州大学顔面口腔外科、福岡県内の歯科医院を経て、2016年、やましろ歯科口腔外科開院(福岡県福津市)。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。