2025年2月10日掲載
パノラマ・CT所見で考える 智歯の診断・治療・管理(第14回)
第14回:上顎智歯の特徴(その2)
上顎智歯による第2大臼歯の歯根吸収
本連載の第2回に下顎智歯による第2大臼歯の歯根の吸収について報告しました。今回は上顎智歯による第2大臼歯の歯根吸収に関して、上顎智歯と第2大臼歯のどちらを抜歯すればよいかという抜歯の適応について説明したいと思います。
今回、歯科用X線CT装置(以下、CT)で評価することができた900症例1,476側(20歳~84歳)について、上顎埋伏智歯による第2大臼歯歯根の外部吸収を検討しました。検討する際に下顎智歯の時と同様に、歯根吸収の程度を①歯根の吸収が歯質の厚さの2分の1未満、②歯根の吸収が歯質の厚さの2分の1以上で歯髄腔に達していない、③歯根の吸収が歯髄腔に達している――の3つに分類しました(図1)。