2024年10月14日掲載
Dr.鈴木・スポーツデンティストの日常―スポーツ歯科よもやま話―(第10回)
第10回 スポーツ選手のパフォーマンスと呼吸との関係
う蝕減少社会でスポーツデンティストが選手にできること
第7回から3回にわたり睡眠呼吸障害について解説してきたが、今回は覚醒時の「呼吸」についてふれたい。呼吸のテーマが続くが、今私がもっとも興味をもち研究に取り組んでいるのが呼吸なのである。読者のなかには「呼吸って歯科で扱う分野なの?」と思われる方もいるかもしれないが、それはぜひ今回の内容をご一読のうえでご判断いただきたい。
私は長い間スポーツ歯科を実践してきて、最近特に感じることは、若い選手にう蝕がないことである。けっしてゼロではないのだが、スポーツ歯科を始めた2000年の初めは、まだ多くの選手に放置されたう蝕があり、場合によっては残根状態のまま競技をしているプロ選手もいた。