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歯科大学と歯科関連企業が包括連携協定を締結

2022年8月号掲載

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大学 2022年8月号掲載

歯科大学と歯科関連企業が包括連携協定を締結

東京医科歯科大学・株式会社ジーシー

写真左より中尾潔貴氏、田中雄二郎氏。
写真左より中尾潔貴氏、田中雄二郎氏。
 6月17日(金)、国立大学法人東京医科歯科大学(田中雄二郎学長、以下、TMDU)はプレスリリースにて、株式会社ジーシー(中尾潔貴代表取締役社長)と同月9日に「TMDUオープンイノベーション共創制度」に基づく包括連携協定(以下、本協定)を締結したことを発表した。

 このたび、大学の有する研究力や医歯学が融合する附属病院の臨床現場などの強みを活かした医療・健康イノベーション創出を目指すTMDUと、2021年の創業100周年を機に、その先を見据えた「Vision2031:健康長寿社会を実現する歯科界のリーディングカンパニーとなる」を制定したジーシー社が本協定を結ぶ運びとなった。なお、テーマには「最先端の研究と臨床知見により、口腔医療から健康寿命延伸に貢献する」が掲げられた。

 本協定の概要には、①共同研究、②クリニカルラボの設置、③ネーミングライツ(いわゆる命名権)の3つを明示。具体的な共同研究内容には、歯周治療を含む歯科再生医療と口腔機能の維持向上のための検査、開発の促進が挙げられた。あわせて、東京医科歯科大学附属病院先端歯科診療センターに「GC CLINICAL LABORATORY」と名付けたクリニカルラボの設置を報告。臨床的に有効なアイデアの創出と、研究のアウトプットから社会実装を円滑に進めたいとのこと。

 包括連携協定を通じて、QOL(Quality Of Life)の向上と「生きる力を支える医療」としてのいっそうの役割を果たすことを目指す両者の革新的な医療・健康イノベーションの創出に今後期待が高まる。