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    TOOTH WEAR

    保存・修復の真髄を求めて
    A4判変型 / 412ページ(別途付録16ページ) / 2023-10-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0964-7
    定価 41,800円(本体 38,000円+税10%)
    クイントコード:19200
    モリタコード:208040980
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    “Tooth Wear”の診断、治療から予防・メインテナンスまでを網羅した決定版
    Tooth Wear(トゥースウェア) を引き起こす酸蝕症・摩耗症・咬耗症・アブフラクションの病因や評価、削らずに付加的な処置で歯の修復を図る“additive restoration”の実際、デジタル機器の活用、矯正・インプラント治療の併用、食事や生活習慣改善・適切な歯磨き・マウスガード装着等による対応など、最新情報に基づく治療法を収載。Tooth Wear患者に対する具体的で実践的な診療システムの構築に役立つ、全歯科医院必携の1冊!

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評者:田代浩史(静岡県・田代歯科医院)

 「TOOTH WEAR」,この言葉で表現される口腔内での緩やかな硬組織の状態変化は,もっとも重要な治療・経過観察の対象として,日々の臨床において今後さらに意識されることになるであろう.
 日本の歯科医師国家試験に「TOOTH WEAR」が初めて取り上げられたのは今から10年前,エナメル質の脱灰臨界pHを下回る飲料について問う出題であった.解答として,ワイン・コーラが選択されるという内容である.その後の10年間,さまざまな形で酸蝕症を中心とした「TOOTH WEAR」が取り上げられ,現在は病因論から臨床対応まで幅広く出題されるようになった.
 しかし一方で,「TOOTH WEAR」は病因が境界不明瞭な口腔内疾患として,現段階では分類や治療方法など十分に体系化された教育が困難な状況にあると感じている.本書でも具体的な検査・診断・治療方法が典型パターンとして確立しにくい病態の多様性がこの疾患の特徴であること,またその症状のレベルによって治療介入の難易度が大きく異なることもこの疾患への対応を困難にする要因だと紹介されている.
 「TOOTH WEAR」は口腔内の硬組織疾患でありながら,全身状態や精神的なコンディションともかかわりをもって進行すると考えられている.患者の心と身体の健康状態について慎重に観察して対応することが求められる.本書ではこの疾患に対しての基本的な患者との向き合い方から,検査方法や治療計画に至るまで,段階的に理解して臨床応用するための基礎知識が網羅されており,さまざまな症例への具体的対応についても提案されている.軽度症例へのコンポジットレジン直接修復対応から,中等度症例へのセラミックを使用した間接法接着修復,さらには矯正治療やインプラント治療を併用した咬合再構築症例まで,臨床対応の手順が美しい臨床写真とともに詳細に解説されている.
 「TOOTH WEAR」の初期段階として,硬組織が脱灰・摩耗により形態変化した場合の治療対応として,「現在の口腔内状況に追加する形の修復方法」を採用することが推奨されている.こうした治療方法の実践には「接着」への理解と治療応用が必要不可欠である.現在の日本国内の歯科臨床では「MIコンセプト」が一般化し,本書のなかでも触れられているとおり,日本の歯科臨床環境こそ,もっとも「TOOTH WEAR」への対応を積極的に取り組みやすい状況にあるとも考えられる.
 本書は,日本国内で接着修復に関する教育と臨床応用を牽引する豪華な訳者陣が,日々進化する接着修復材料に関する深い理解を前提に翻訳されたものである.「TOOTH WEAR」臨床に対応しなければならない歯科医師・歯科衛生士にとって,オリジナル版の趣旨を理解したうえで,日本国内の診療環境に適応させるために必要な,「TOOTH WEARへの解釈」を提供してくれる最良の書であると感じている.

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