さる11月10日（土）、11日（日）の両日、第8回WDC総会・講演会（林　美穂会長）が開催された。WDCとは「Women Dentists Club」の略称であり、2009年4月に今後の歯科界を担う女性歯科医師の育成を目的として設立されたスタディグループである。

　初日は、フロラシオン青山（東京都）において総会、および5名の会員発表が以下の演題にて行われた。

　「予防型総合歯科医院としての取り組み～小児における予防管理症例～」（関根桂子氏、埼玉県開業）
「歯周組織の安定に寄与する付着歯肉の重要性」（豊田留美子氏、大阪府開業）
「歯周病治療2症例」（西隈千恵氏、福岡県勤務）
「ガイデッドサージェーリー」（山田陽子氏、東京都開業）
「機能的な咬合を考慮した総義歯による咬合再構成」（久野麻弓氏、佐賀県開業）

　2日目は、都市センターホテル（東京都）に場所を変え、東京SJCD（日高豊彦会長）とのジョイントで講演会が開催された。なお、本講演会の演者であった2名の女性歯科医師Dr. Linda C. Niessen、Dr. Cherilyn G. Sheetsは、the American Association of Women Dentistsの会長を務めた経歴があり、両氏ともWDCの活動にエールを送った。そのうえで、WDC単体での活動はもちろん、今回のようなジョイント講演は今後の同会の発展に大きな意義があると述べ、東京SJCDの寛容かつ柔軟な姿勢をたたえた。