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2015年4月8日

PDS研究会4月定例会開催

義歯患者への歯科衛生士のかかわりを模索

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 さる4月8日(水)、東京体育館(東京都)において、関東地方開業の11歯科医院から成るPDS(Para Dental Staff Society)研究会4月定例会が開催され、会員の歯科医療従事者約60名が参集した。

 PDSの定例会では、会員歯科医院2院が発表を担当する。「義歯を見直そう!」の年間テーマにのっとり、今回は高橋歯科医院(東京都)と景山歯科医院(東京都)によるプレゼンテーションが行われた。

 まず、「歯科衛生士と局部床義歯のかかわり」と題して高橋歯科医院が講演。局部床義歯の患者さんにおいて、鈎歯単冠のケースと、鈎歯を連結したケースの2パターンについて、予後が良好だった症例と不良だった症例がそれぞれ提示されたほか、インプラントにするか義歯にするか迷ったが最終的に義歯を選んだ患者の症例が紹介された。後者の症例では、歯科衛生士のサポートにより、患者さんの義歯に対する印象が徐々に向上していく様子が述べられた。

 続いて、「総義歯患者への対応」と題して景山歯科医院が発表。治療用義歯作製から本義歯完成までの流れを、院長の景山正登氏が工程ごとに写真を交えて解説したのち、その後の総義歯や口腔粘膜のケアについて、歯科衛生士らが具体的なノウハウを述べた。景山歯科医院では、患者さんの義歯の状態に加え、口腔粘膜の状態もデータベース化しており、粘膜ケアに対する意識の高さがうかがわれた。

 各医院の発表後には、それぞれグループディスカッションの時間が設けられ、活発な議論が交わされた。「あなたの考える『良い義歯』とは?」というトピックでは、装着感や審美性など、さまざまな点が意見にのぼったが、結局は「その患者さんが満足するもの」が良いという結論となった。